自然エネルギーに関するトピックス(1998年までの情報)

 

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 このページは、太陽電池発電、風力発電、その他の自然エネルギー関連の最新の話題をトピック的にまとめたものです。


9月20日, 1998

*国がクリーンエネルギー自動車(プリウス等)購入費を一部負担!!

 新エネルギー産業技術・総合開発機構(NEDO)は9月1日から、電気自動車、天然ガス自動車などクリーンエネルギー自動車の購入時に費用の一部を負担する普及事業の2回目の公募を開始した。
 クリーンエネルギー自動車の場合には、同等の車種との差の1/2を補助する。例えば、トヨタの ハイブリッドカー【プリウス】では、補助金の額が約25万円になるという。  

7月15日, 1998

*ミサワホームが初のエネルギー100%住宅を販売

 ミサワホームはこのほど、「住まい2000年モデル」と銘打って、エネルギーを100%需給できるニューセラミックス住宅「ハイブリッド−Z」を開発した。これまで、経済性から困難とされてきた100%自給住宅を、坪あたり50万円に抑えた価格で販売を開始した。
 米国ソーラーレックス社の太陽電池を採用した。同社の実験によれば、日照時間によって地域差はあるが、北海道以外の地域では100%以上のエネルギーが得られるという。同住宅は、テレビ・エアコン・ビデオ・シャッター制御の音声化、パソコン・ファックス・電話・小型テレビを集中させた、情報キッチンを設けるなど新しいアイデアを取り入れた。価格は55坪タイプで3000万円。

 

6月10日, 1998

*東京電力が風力で購入制度を開始

 東京電力は、風力発電設備設置者に対して、15年間という長期契約で、購入単価1キロワット当たり、11円70銭で買い取る制度を創設した。購入契約期間は、IPP(独立系発電事業者)設備の税法上の耐用年数と同等の15年間に設定した。事業者の希望に応じて、当初5年間は14円、6年目から5年間は11円、11年目から5年間は9円で買い取る仕組みもつくった。これらの購入単価は契約期間中に電気料金の改訂があっても変動しないとのこと。
 電力系統への連携は、通産省の系統連携技術要件ガイドラインに基づくき、計量器や東電の電力系統連携に必要となる設備は、原則として事業者が設置することになるという。
 九州電力でも、同様の制度を10月から開始する予定という。

 

February 4, 1998

*国の平成10年度太陽電池関連予算が大幅増
 国の平成10年住宅用太陽光発電導入整備事業は予算が147億円(前年比132%)、募集数で1万5千6百件となる見込み。
 国のエネルギー導入大網では2000年までに400MW、2010年までに4600MWの導入を目標としており、より一層の促進策が求められている。
 平成6年度から始められた、住宅用システムモデル事業は、平成8年度の予算が44億円、募集数として約2千件であったものが、9年度は予算が111億円、募集数9400件と5倍近くになり、平成10年度には147億円、募集数として1万5千600件と拡大しており、メーカー各社の受注競争に拍車がかかる見通し。

 

January 6, 1998

*新エネルギー設備が日本の総発電能力の7%に到達!
 新エネルギー財団がまとめた新エネルギー実態調査(地方公共団体、民間企業アンケート)によると、新エネルギーによる発電施設の発電能力合計は、1,552万キロワット(1996年8月時点)で、日本の総発電能力の約7%に達していることがわかった。特に、太陽光発電は政府の補助金制度の影響もあって、96年までの5年間に、約20倍(96年:2万kw)、風力発電(96年:1.3万kw)は約13倍と高い伸び率を示した。
 全国の新エネ施設は7611箇所、発電能力は、水力が約64%、コジェネが22%で大半を占めた。

 

August29,1997

*NEDOが平成9年度の風力開発フィールドテスト事業実施箇所を決定

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、平成9年度の新規風力開発フィールドテスト事業として風況精査20カ所、システム設計4カ所を決定した。
 この事業は平成7年度から実施しているもので、風力発電システムを全国各地に試験的に設置して様々な自然環境・社会環境の下で長期運転を実施し、データをとりまとめて風力発電普及の素地をつくろうというもの。これまで、風況精査45件、システム設計が6件、設置実験は2件の採択実績となっている。
今年度の選定地域は以下のとおり。
(1)風況精査実施場所(かっこ内は共同事業者)
 北海道厚田郡厚田町(東急不動産)、秋田県由利郡矢島町(秋田ウィンドパワー研究所)、
 新潟県柏崎市(新潟県柏崎市)、新潟県上越市五智国府(新潟県上越市)、
 千葉県銚子市(岡田土建)、神奈川県足柄下郡湯河原町(神奈川県湯河原町)、
 静岡県磐田郡福田町(静岡県福田町)、福岡県宗像郡大島村(福岡県企業局)、
 長崎県北松浦郡生月町(長崎県生月町)、長崎県南松浦郡新魚目町(長崎県新魚目町)、
 長崎県西彼杵郡大瀬戸町(開発土木コンサルタント)、熊本県阿蘇郡蘇陽町(高森峠)、
 宮崎県日南市(サンメッセ日南)、宮崎県串間市(宮崎県串間市)、
 鹿児島県姶良郡霧島町(鹿児島県霧島町)、鹿児島県内之浦町(鹿児島県内之浦町)、
 鹿児島県揖宿郡頴娃町(鹿児島県頴娃町)、鹿児島県熊毛郡上屋久町(鹿児島県上屋久町)、
 鹿児島県熊毛郡屋久町(鹿児島県屋久町)、鹿児島県大島郡与論町(南栄建設共同組合)、
(2)設計システム実施場所
 北海道稚内市(北海道稚内市)、北海道桧山郡上ノ国町(北海道上ノ国町)、
 静岡県小笠原郡大東町(静岡県大東町)、長崎県北高来郡小長井町(長崎県小長井町)

 

April 22,1997

*東京電力が環境NGOと共同で太陽光発電に補助金

 東京電力は環境NGOの「市民フォーラム2001」、「生活クラブ生活共同組合」と協力して、一般家庭の太陽光発電装置設置者に対して、費用の半額(設置費用約300万円とするとその内の150万円)を助成する制度を開始した。補助金総額は3年間で10億円程度の予定。
 市民フォーラム2001は新たに「自然エネルギー推進市民フォーラム」を設けた。「自然エネルギー推進市民フォーラム」は東京電力の助成が終わっても「グリーンファンド」という基金を募り、新エネルギー普及活動を続ける予定。

 

March 17 1997

*旧秋田空港跡地に集合型風力発電所が建設!?

 秋田市の旧秋田空港跡地に、国内最大の集合型風力発電施設を建設する構想が持ち上がっている。
 この事業はオリックス社とエコロジーコーポレーション社が出資した秋田ウインドパワー研究所が担当し、平成9年8 月から400kwクラスの風車を2基建設し、最終的に平成11年度までに9基、合計出力5000kwで、国内最大級の集合型風力発電施設となる予定。 (600kwの風力発電で一般家庭500世帯の電気がまかなえる。 )
 総事業費は約15億円、通商産業省資源エネルギー庁の「地域エネルギー導入事業者助成制度」の補助を受ける計画。同地区は、国の風況調査により、平均風速6.4m/sで、事業として十分採算が採れるという。

 

February 1997

*政府は97年度、自然エネルギー関連の政策を発表

 通産省は、「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法案」について発表した。これは、太陽光発電、風力発電、電気自動車など新エネルギーの国内への導入を図るための、予算補助、融資などの支援を定めた法律。

 具体的には、以下のとおり。

(1)新エネルギー利用等を行う事業者への助成制度の創設 [ 0 →11.2億円(平成9年度)]
 風力発電による売電事業等の新エネルギー利用等を行う事業者に対して、事業 費の一部補助(補助率1/3)及びNEDOによる債務保証を実施。

(2)地域における新エネルギー利用等の促進[ 0 →22.0億円(平成9年度)]
 地域における太陽光発電、風力発電、クリーンエネルギー自動車等の大規模・ 集中導入等を行う先進的な地方公共団体に対し、導入費補助(補助率1/2)、 広報費補助(定額)等を実施する。

(詳しくは、通商産業省の報道発表資料参照)

 

January 1997

*97年度住宅用太陽光発電補助額が倍増

 97年度の政府のエネルギー関係特別会計予算の全容が明らかになった。これによると、 個人用住宅を対象とした住宅用太陽光発電に対する補助額は96年度の40億円から、111億円に大幅に増額された。補助対象戸数は、今年度の約5倍の9,400戸となる見通し。
 今回のモニター事業の特徴は、より広く、浅く融資が行われるというもので、1kwあたりの定価から40万円を引いた残りの額の2/3を補助額とするもの。仮に、1kwあたりの定価が100万円とすると、

  (100−40)×2/3=40万円 
  3kwのシステムとすれば補助額は、3×40=120万円
  実質補助率は、40%となる。

 

December 1996

*米国GM社が電気自動車「EV-1」を発売

 ジェネラルモーターズ(GM)は12月に入ってカリフォルニアとアリゾナの両州で小型電気自動車(EV1)を発売開始した。販売は、下取りや保守に関する顧客の不安を解消するためリース方式で行い、リース料は州の補助策にもよるが一月400〜600ドルとのこと。
 商業化を進めるためのインフラ整備の一環として、全米電気自動車協会(EVAA)は1995年までに全米で188カ所のEV再充電サイトをリストアップすしており、ほとんどがカリフォルニア、バージニア、ミシガン、バーモント州となっており、当然ながら、電気自動車導入に積極的な州が近い将来の最大のEV市場となることは間違いない。

 

September 1996

*国の住宅用太陽光発電モニター決定

 通産省は9月2日、住宅用太陽光発電システムモニター事業(国の補助金制度)における平成8年度モニターを発表。本年6月20日から7月19日までの募集期間において、予定を大幅に上回る(約6倍)11,192件の応募があったため、8月28日に抽選を実施。抽選の結果1,866件を本年度モニターに決定した。

*国立環境研究所で電気自動車開発

 ・このほど、環境庁国立環境研究所では民間12社と協力して小型で高性能の電気自動車を開発、15分の充電で140km走行でき、最高速度は130kmまで出せるという。量産化すれば、1台百万円前後にできるとのこと。
 ・トヨタは9月1日にディーラー経由でRAV4をベースにニッケル水素電池を搭載し、1回の充電で215km走行可能という。97年秋には、カリフォルニア州でも販売開始予定。米国ジェネラルモータースでも今週秋から、鉛蓄電池を搭載したEV−1を売り出し、価格は350万円と、市販する電気自動車としては世界で最も安くなるという。

 

July 1996

*NEDOが風力開発フィールドテスト事業(風況調査)実施地域決定

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は平成8年度の風力開発フィールドテスト事業の実施地区を18カ所指定。この事業は、国の補助を受け、風力発電システムを全国各地に試験的に設置して風力発電普及の素地をつくろうというもの。風況調査を行ったのち、システム設計、システムの設置を行う予定。
 平成8年度の風況調査の実施場所(18箇所)は以下のとおり。
 北海道苫前郡苫前町、青森県西津軽郡深浦町、秋田県山本郡峰浜町、岩手県岩手郡雫石町、宮城県本吉郡津山町、福島県岩瀬郡天栄町、石川県鳳至郡門前町、石川県鹿島郡鹿島町、群馬県北群馬郡吉岡町、山梨県北巨摩郡高根町、静岡県湖西市、高知県高岡郡佐川町、高知県高岡郡梼原町、大分県日田郡前津江村、熊本県阿蘇郡高森町、熊本県天草郡五和町、鹿児島県川辺町笠沙町、沖縄県糸満市

*「太陽光発電システム導入マニュアル」が発売

この度、「太陽光発電システム導入マニュアル」が「ぎょうせい」社より発行。太陽光発電システムの特徴、システム設置・運用に当たっての手続き方法や経費、補助金制度、事例、地球温暖化対策としての役割等、太陽光発電システムを導入するにあたって必要となる情報を1冊に取りまとめたマニュアル。
定価:1800円 A4版163ページ、
発行:株式会社ぎょうせい 監修:環境庁企画調整局地球環境部

 

June 1996

*太陽光発電システム価格について

太陽光発電システムメーカーの(株)エム・エス・ケイは本年8月から、家庭向け太陽光発電システムの価格を約3割引き下げることになった。本体価格(工事費や配線費を除く)は、出力2.95kwタイプが260万円、3.28kWタイプが285万円を予定。同社のシステムは、提携先のミサワホームと共同で商品化したもので、そのまま屋根材として使えるのが特徴。

April 1996

*平成8年度の太陽光モニター募集について

 新エネルギー財団は、平成8年度の太陽光モニター事業に関する概要を発表。平成8年度はモニターの数を拡大するため、補助金の上限をワットあたり85万円から50万円(機器40万円、工事費10万円)としたのが特徴。6月20日から募集開始、募集の締め切りは7月19日、8月末にはモニターを決定する予定。詳しい情報は、ここをクリック して下さい。

 

January 1996

*「太陽光発電普及協会」主催の第3回太陽光発電全国交流会が開催

 1月25日、「一人に太陽電池一パネルを」を合い言葉に「太陽光発電普及協会 」(会長:井口正俊さん)の第3回全国交流会が大阪で開催。出席者は自宅の屋根な どに太陽電池を取り付けて既に発電を行っている約30人の「所長」を含め約350 人。日本工業大学の泰野さんの講演に続いて、各会員からの太陽光発電の実践例の紹 介、太陽電池システムの価格動向(平成8年度は360万円に!?)の発表など、多彩な 講演がなされた。

 

December 1995

*20kw未満低圧連係の太陽光発電の設置手続きを簡素化

 太陽電池の出力が20kw未満の太陽光発電システムが、平成7年12月1日より 、電気事業法他の関連法規の改正がなされ、太陽光発電システムの設置手続きが大幅 に簡素化。具体的には、これまで太陽光発電システムの設置時に必要であった、電気 主任技術者の選任、保安規定の届出、法定点検が不要になり、第二種電気工事士によ る工事が可能となった。
 この法改正により、一層の太陽光発電システムの普及の環境整備は整ったが、 あとに残る問題はやはり、コスト!!
 

October 1995

*日本の住宅用PVシステムの価格が大幅低下

 94年は各メーカーとも600万円台だったものが、95年には400万円前後に。
・95年シャープ: 380万円/3kw
・京セラ: 440万円/3kw(工事費込み)
・三洋電機本体価格で400万円を切る
・三洋電機9月から370万円の機種発売。

 現在、太陽光発電システムの価格は、3kwの標準装備で400万円程度。また 、一般家庭の年間の電気料金は約10万円と考えられるます。従って、政府の1/2補 助金が得られたとしても、単純に元をとるためには200万円/10万円=20年( 償却期間)かかることとなります。太陽電池システムが本当に普及していくためには 、少なくとも償却期間が10年、すなわち、太陽電池の価格は政府補助があるという 前提で1/2、補助がなければ1/4に低下させる必要があると思います。

 

September 1995

*平成7年度上期NEFモニター600件に決定

 平成7年度のNEFの住宅用太陽光発電システムモニター事業は上期、下期に分けて 募集。上期は全体の約2/3、下期は1/3募集予定。上期については、5月22日 〜6月21日に募集。この間応募件数2419件(競争率4倍)。平均発電設備規模は3. 8kw。下期については、9月21日までに応募締め切り予定。

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